企業向け損害保険の種類

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このページでは、一般企業の総務部や人事部に勤めていて、保険の担当になられた方に対して、企業向けの損害保険の基礎である保険の種類を簡単に解説します。

自動車保険

従業員が営業している最中に、事故を起こして通行人にケガをさせたり、建物に衝突して破損させたりした場合の賠償責任を補償します。また、その事故の際に従業員自身のケガや社有車の修理代を補償します。

火災保険

企業が所有している工場や店舗、そしてその建物内に置いている機械や什器や商品が火災によって焼失した場合の損害を補償します。最近の火災保険では、台風や洪水や地震・噴火などの自然災害に対応している商品もあります。

賠償責任保険

企業が業務を行なう上で誤って他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償します。以下のような種類の賠償責任保険があります。
・施設管理者責任保険
・生産物賠償責任保険
・請負賠償保険
・受託物賠償保険
なお、最近では主な賠償保険をセットとした総合賠償保険が主流になってきています。

休業補償保険・利益保険

企業が業務を行なう上で、建物が火災で焼失したり、機械が洪水で水没したりして、営業ができなくなる可能性があります。このように休業に追い込まれた際の利益損失を補償するのが休業補償保険と利益保険です。休業補償保険は一般的には、例えば日額２０万円を補償するような定額払いの保険です。一方、利益保険は、例えば利益率２０％（売上減少額の２０％）を補償する保険です。

労災総合保険・業務災害補償保険

労災総合保険は、政府が行なっている労災の上乗せ保険です。従業員が業務中にお亡くなりになった場合やケガをして後遺障害が残った際の補償です。従業員がケガをした際の休業補償や通勤中の事故も対象にすることができます。
一方、最近主流になりつつあるのが、業務災害補償保険です。業務災害補償保険は、業務中の死亡やケガによる後遺障害の補償に加えて、ケガによる入院・通院による損害を補償します。また、この業務災害補償保険の最大の特徴は、労災総合保険とは異なり、政府の労災保険保険の認定を待たずに保険金を受け取れることです。

まとめ

企業が事業活動を行なう上で様々なリスクがあります。そのリスクに合わせて保険に加入する必要があります。各商品の詳細や加入される際のポイントに関しては、それぞれの商品のページにて解説していますので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。