よくある疑問（ネット自動車保険は安いから心配？）

質問：
　インターネット申込型（通販型）の自動車保険は、保険料
　が安いから、事故対応や保険金の支払に不安があります。
　大丈夫でしょうか？

インターネット申込み型の自動車保険は保険料が安いので、逆に不安だという声をよく聞きます。このページはインターネット申込型の自動車保険にメリット・デメリットについて解説します。

　

インターネット型（通販型）自動車保険が安い理由

インターネット型（通販型）自動車保険が安い理由は、皆さまのイメージ通りかと思います。代理店を間に通さない分、手数料や人件費、賃料などを安くなるからです。大手の保険会社の自動車保険の場合、皆さまがお支払した保険料から保険会社の人件費などコストや代理店への手数料などが含まれているため、高額になっています。

ちなみに余談ですが、代理店手数料だけでも保険料の20％近くを占めています。つまり、代理店を入れないだけで20％もコスト削減できるのです。

では、代理店が間に入っていないと、事故の際や保険の見直しの際に、困るのではないか。あるいは、インターネット型（通販型）の場合、保険会社の社員が少ないので、不安ではないかと不安に思われた方も多いと思います。

　　

代理店を通さないというデメリット

代理店がいないことは、インターネット型（通販型）の保険に加入するデメリットの一つです。損害保険は、通常保険会社と契約者の間に代理店が介入しています。代理店が存在するメリットは大きくは以下の２つだと思います。

①更新時のアドバイス・相談
②事故時のアドバイス・相談

①更新時のアドバイス・相談

　代理店は複数の保険会社と代理店契約を結んでおり、オススメの提案や何社か
　の保険会社の見積もりを提示してくれたりします。また、更新の際に電話など
　で連絡をしてもらえたり、更新をし忘れる等のミスを防止できます。

②事故時のアドバイス・相談

　事故の際に親身に相談にのってもらえます。親身な代理店ですと事故現場にか
　けつけてもらえたりします。ただし、相手型との交渉などは、弁護士法上、弁
　護士や保険会社にしか権限がありませんので、かけつけてもらってもできるこ
　とはほとんどありません。

ここで重要なのは、皆さまの代理店は、上記のような親身な対応をしてくれているか（あるいは、してくれそうか）ということです。過去に自動車事故を起こして代理店にお世話になった方や保険の更新の際に、様々な提案をされた経験がおありでしたら、その代理店の方がどんな方かご存知かと思います。しかし、毎年の更新の時期に、事務的に手続きをしているだけの代理店であれば、事故の際に助けてもらえる確証は持てないですよね。また、上記のとおり、代理店が事故時にできることは限られています。

したがって、現在親身な代理店のところでお世話になっている方を除いては、インターネット型（通販型）の自動車保険に切り替えてもあまりデメリットはありません。なお、インターネットで加入される場合でも、どの会社もコールセンターがありますので、電話で相談は可能です。

　　

事故時の対応が不安？

インターネット型（通販型）の自動車保険で不安要素に挙げられるのが事故対応です。その主な理由が、代理店の対応がない点と通販型保険会社の拠点数が少ない点です。前者の代理店の対応に関しては、先ほど申し上げた通り、代理店が事故対応としてできることは極めて限定的であるため、その心配は不要です。また、事故対応の拠点数に関しては、大手の保険会社に比べて数が大幅に少ないことは事実です。しかし、自動車事故が発生した際に、大手の保険会社の社員であっても事故現場にかけつける訳ではなく、拠点数が多いからという理由でサービスに差は出ません。また、契約数に対する人員の割合は大手もネット系もそれほど変わらないというデータもあります。

これらの不安の声を上がっている理由は、大手の保険会社が契約を守るために上記の２点を訴えているからです。実は著者も保険会社時代は、この２点を訴求してインターネット型に契約が流れないよう説得していました。

それでも拠点数が心配であれば、お住いの近くに拠点があるかホームページ調べていただくと良いと思います。お近くに拠点がなければ、最近では大手の保険会社がグループ内にネット型保険会社を抱えています。これらのネット系保険会社は、大手の事故対応拠点を代用しているため、拠点数では大手と全く同数になっています。

　　

最後に

上記の通り、インターネット型（通販型）の自動車保険が大手の自動車保険に見劣りするところは極めて少なくなっています。インターネット割引も適用されるインターネット型（通販型）も選択肢に入れるべき時代になっています。