よくある疑問（契約者と被保険者の違いはなに？）

投稿日：2020年5月15日更新日：2020年5月24日

質問：
　「保険契約者」と「被保険者」という似たような用語です
　が、どちらも一緒でしょうか？

保険の用語って分かりにくいという方は多いと思います。このページでは、「保険契約者」や「被保険者」のように紛らわしい用語について、簡単に解説します。

結論から申し上げると、「保険契約者」と「被保険者」は別の概念です。ただし、「保険契約者」＝「被保険者」になっている場合もありますので、このような誤解が生まれるのかと思います。

では、解説していきます。まずは、「保険契約者」について解説します。

保険契約者とは、保険会社に保険契約の申し込みを行ない、保険料の支払義務を負う者を言います。つまり、保険の申込書に署名または捺印をして、申し込みを行ない、保険料を支払う方です。

被保険者とは、保険の補償を受ける方を言います。保険の被保険者欄に記名する方を特に「記名被保険者」と言います。なぜ、「記名被保険者」と言う概念があるかと言うと、「記名被保険者」以外にも被保険者がいるからです。

例えば、保険金を受け取る範囲が、「記名被保険者（＝Aさん）」とその同居の親族であったりします。この場合、申込書にAさんの名前を書けば、Aさんの同居の親族も保険金を受け取れることが可能になります。

「保険契約者」と「被保険者」の内容を理解できれば当然ですが、「保険契約者」＝「被保険者」になるのは、自分のために保険に加入される場合です。

「保険契約者」と「被保険者」並ぶ用語に「保険者」と言う用語があります。保険の対象になる事故が発生した場合に、保険金の支払義務を負う者を「保険者」と言います。つまり、保険会社のことです。特段、この用語を使うことはないと思いますので、参考までに解説しました。

このページで解説した「保険契約者」、「被保険者」「保険者」のような保険用語にはわかりにくいものがあります。今後も、このような用語を解説していくようにします。