業務過誤賠償責任補償特約(損保ジャパン・ビジネスマスター・プラス)とは?

その他保険(企業向け)

損保ジャパンは、2020年7月始期契約よりビジネスマスター・プラスの新特約「業務過誤賠償責任補償特約」が付帯可能になります。

こちらの特約は、東京海上日動の超ビジネス保険の「不良品・納期遅延による他人の経済損害事故補償特約」とほぼ同様の特約です。損保ジャパンが追随した形となります。

東京海上日動が開発し、その後損保ジャパンが追随した流れを見ると、今後も他社に広がって行くのではないかと思われます。

このページでは、「業務過誤賠償責任補償特約」について解説していきます。

 

業務過誤賠償責任補償特約の補償内容は?

業務過誤賠償責任補償特約」は、自社製品の瑕疵や仕様不足、納期遅延などで取引先に経済的損害が発生して、損害賠償請求を受けてしまった際に、この賠償金を補償する特約です。

補償されるのは、以下の2つの場合です。

生産物の瑕疵(生産物の欠陥または仕様等で意図された機能、効率、目的もしくは条件を発揮または充足しなかったこと)
生産物の納品不能・納期遅延(以下の2つの理由)
 ① 火災、破裂または爆発
 ② ①以外の不測かつ突発的な事由による被保険者の所有する製造また
   は加工設備装置に生じた損壊または機能停止

まずは、「生産物の瑕疵」です。生産物に欠陥があったり、あらかじめ求められていた仕様を満たしていなかったり、意図されていた機能を発揮できなかった場合が対象になります。

続いて、「生産物の納品不能・納期遅延」などの場合が対象になります。工場で火事が発生して商品の生産ができなかったり、工場の機械が壊れて新しい機械を導入するのに時間がかかって、納品が遅れてしまった場合などが対象になります。

用語は違いますが、東京海上の「不良品・納期遅延による他人の経済損害事故補償特約」と同じ内容になっています。

 

補償額は?

保険金額
(1事故・保険期間中)
1,000万円
免責金額
(1事故)
10万円

補償額や免責金額についても、東京海上の「不良品・納期遅延による他人の経済損害事故補償特約」と同じ内容になっています。

 

想定される事故

事例1製造した部品を納品したが、納品先の仕様に合っていないことが発覚した。納品先の機械の発売ができず、逸失利益の損害賠償請求を受けた。
事例2工場の火災により製造機械が消失し、製造ラインがストップした。納期遅延が発生して、納品先より逸失利益分の損害賠償請求を受けた 。
事例3取引先の工場に納品した産業用機械が動作不良を起こし、予定していた製造量を作れず、収益減少分の損害賠償請求を受けた。

 

まとめ

通常の賠償責任保険は、他人がケガをしたり、他人のモノをお壊してしまった場合などの実際の物的損害が発生することを前提にしています。

それに対して、こちらの商品は、経済的損害を補償することが画期的です。自社製品の欠陥や仕様不適、納期遅延はほぼすべての企業(特に製造業)で発生するリスクだと思います。また、取引先に甚大な迷惑や金銭的負担をかける可能性があります。取引先との関係の存続する道具にも使えますので、この特約の付帯を是非ご検討いただけると良いのではないでしょうか。

 

 

コメント

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