BASIC(基礎知識)⑦コーポレートガバナンス(企業統治/自己資本利益率(ROE)/総資産利益率(ROA))

基礎知識(Basic)

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日経TESTの5つの評価軸の1つのBASIC(基礎知識)の部分で出題されるのが、「コーポレートガバナンス(企業統治)」です。ROEたROAなどの指標について出題されることが多いです。このページでは「コーポレートガバナンス(企業統治)」について解説していきます。

日経TESTに関しては、以下のリンク先をご確認ください。

 

コーポレートガバナンス(企業統治)とは

企業(株式会社)が資本を効率的に使って収益を上げているか、法令を遵守した経営をしているかなどを監視する仕組みのことです。

株式会社を所有者は、「株主」である。

自己資本利益率(ROE)

自己資本利益率(ROE)  =  純利益 / 自己資本(≒純資本)

企業が自己資本(株主から出資された資金)をどこまで効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。株主はこの指標を重視します。

ROE解説
増資する🔻分母の自己資本が増加するため。
自社株買い🔺分母の自己資本が減少するため。
人件費の削減🔺分子の純利益が増加するため。
工場の売却🔺分子の純利益が増加するため。

総資産利益率(ROA)

総資産利益率(ROA)  =  純利益 / 総資産

資産(工場、店舗、在庫、現金など)をどれだけ効率的に使って利益をあげているかを示す指標です。稼ぐ力を示す指標。

利益を増やすことはもちろん、自社株買いなどで分母の自己資本を減らすことで引き上げることも可能です。

 

企業の社会的責任(CSR)

CSRは英語で「Corporate Social Responsibility」、その和訳は「企業の社会的責任」です。具体的には「株主、広くはそのほかステークホルダーと社会の間での共通価値の創造(CSV)の最大化」と、「企業の潜在的悪影響の特定、防止、軽減」の2つを推進するとしている。法令順守や労働協約の尊重は前提条件と位置づけ、「社会」「環境」「倫理」「人権」「消費者の懸念」を企業活動の中核戦略として統合することです。

 

ESG投資

ESG投資とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス=企業統治)の3つの観点から企業の将来性や持続性などを分析・評価した上で、投資先(企業等)を選別する方法のことです。

「儲かっている」「財務状況が良い」といった点を評価するのに加え、「環境問題の改善への取り組み」「地域社会への貢献」「従業員への配慮」「法律順守の企業活動」などのESG課題に前向きに取り組んでいる点も含めて評価され、投資先が選定されます。

具体的には、
・環境面では温暖化防止や省エネ化等の環境負荷の軽減
・多様性面では外国人社員の雇用
・女性社員の幹部登用
・コンプライアンス面では働きやすい職場環境の整備
・社外取締役の積極的登用 など

2006年に当時の国連事務総長のアナン氏が機関投資家に対し、ESGを投資プロセスに組み入れる「責任投資原則」(PRI)を提唱したことがきっかけです。

日本でも150兆円以上の年金資産を管理・運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も2015年にPRIに署名しています。

コメント

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