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日経TESTの5つの評価軸の1つのBASIC(基礎知識)の部分で出題されるのが、日本の経済指標です。
日経TESTに関しては、以下のリンク先をご確認ください。
これらの指標の金額自体を問われることはあまりありませんが、他の指標との比較や定義あたりが問われることが多いです。したがって、ある程度の金額や数値を把握しておくべきです。
このページでは、BASIC(基礎知識)で出題される経済指標の部分を解説します。
GDP(国内総生産)とは
国内で一定期間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計を示す指標です。この指標は政府(内閣府)が3ヶ月(四半期)毎に、年間の推計と前の期との対比(経済成長率)を発表します。
GDPには「三面等価の原則」という考え方があり、「生産」は所得として「分配」され「支出」されるため、「生産」と「分配」と「支出」は等しくなります。最も算出に時間がかからない「支出」側の統計を積み上げて推計しています。(具体的には、「家計調査(個人消費)」と「法人企業統計(設備投資)」を推計しています。)
生産面から見たGDPの特徴
・GDPの7割以上は「第3次産業」が稼いでいる
・海外での事業の割合が大きいため、鉱工業の割合が比較的小さい
分配面から見たGDPの特徴
・「雇用者報酬」と「資本消耗」と「営業余剰」に分配されます
雇用者報酬: 労働者が受け取る賃金だけでなく、企業が支払う社会保険料なども含まれます
支出面から見たGDPの特徴
・「民間消費」と「企業の設備投資と在庫」と「政府支出」と「外需」
日本のGDP
日本のGDPは、総額で世界3位(世界全体の6%程度)、1人当たり20位台。
リンク
・世界の名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)
・世界の1人当たり名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)
一人当たりのGDPでは、ルクセンブルク、スイス、ノルウェーなどの金融や資源などの収入があり、人口が少ない国が上位を占めています。
他の指標との比較
前述のとおり、GDPは他の指標と比較されることが多いため、以下の指標との比較を把握しておきましょう。
指標名 | 数値 |
GDP | 約550兆円 |
日本の予算 | 約103兆円 |
国と地方の借金 | 約1100兆円 |
家計が保有する金融資産残高 | 約1800兆円 |
国際経常収支状況・推移
国際経常収支とは、一定期間の海外との経済取引を示したものです。「経常収支」は「第一次所得収支」「貿易収支」「サービス収支」「第二次所得収支」の4つに区分されます。
第一次所得収支 | 配当・利子などの金額 |
貿易収支 | 輸出から輸入を差し引いた金額 |
サービス収支 | 旅行や特許料などの金額 |
第二次所得収支 | 対価を伴わない支援・援助の金額 |
「貿易収支」は、2011年の東日本大震災以降の原子力発電所の停止による原油・天然ガスの輸入により数年赤字に転落しています。数年後に原油価格の下落により黒字に転じています。
「第一次所得収支」は日本企業の海外進出によるものです。一貫して黒字になっており、経常収支の黒字の大部分を占めています。
「サービス収支」は訪日外国人の増加により、近年赤字幅が削減されています。